仙台東照宮
(青葉区東照宮1丁目6-1)
仙台市の北東に位置する丘陵は、玉手崎とよばれ、風光明媚な場所である。
徳川家康公が葛西大崎一族の視察を終えて帰途のおり、この地で休息され、御祭神ゆかりの地として鎮座地に選ばれたという。
二代伊達忠宗公は、東照大権現を伊達家の守護神としてお祀りするため、東照宮造営を三代将軍家光公に願い出て許しを得、本殿・唐門・透き塀・幣拝殿・本地堂・御廟・鐘楼・随神門・石鳥居などを5年の歳月をかけて造営した。
諸国に良材を求め、一流の工匠達を起用し、当時としては珍しい七宝金具を使用した精巧で豪華な造りになっている。伊達文化の粋を集めたものである。
本殿は祭礼のある決まった日にしか見ることができず、透き塀で囲まれており、幣拝殿と隔てられた形式になっています。
徳川家康を祀るために全国各地に造営された東照宮ですが、その中でも優れた建築として知られています。





獅子
伊達忠宗公が仙台東照宮を創設と同時に門前から南へ通じる宮町通りを新設した。
仙台祭りの折には山鉾が城下を練リ歩き宮町が賑わいをみせるそうです。
鳥居
国指定の重要文化財
この鳥居は伊達忠宗公の奉納によるもの。
花崗岩で造られた笠石の反りが緩やかな美しい鳥居です。
花崗岩は忠宗夫人である振姫の郷里 備前国大島から運搬したものだそうです。
参道
緑深い参道
この奥に見えているのは随神門、さらに奥に幣拝殿や本殿が立ち並んでいます。
随神門ずいしんもん
国の重要文化財
左右に帯刀と弓矢を持った随身像が安置されていることからの名
寺院でいう仁王門にあたる
構造は三間一戸で、中央が通り間となり両開きの扉がつく
2階建ての桜門形式で、脚柱は8本ある重厚な造りになっている
扁額
妙法院尭然親王筆




本殿 年に数回の例祭のときしか見ることができません。
国指定の重要文化財
本殿は御神体をお祀りする、社殿の中で最も重要な建造物で、内部は内陣と外陣にわかれる。
各所に精巧な鍍金金具を付け、御厨子の金梨地の蒔絵や扉の七宝金具等、工芸の粋を結集した極めて華麗な建造物である。
唐門 国重要文化財
扉には鳳凰、麒麟、唐獅子の彫刻を付ける流麗な門。
透塀 国重要文化財
本殿を囲む透塀は1周延長四十四間(79メートル)、透漆塗り、銅瓦葺き。連子窓、襷文は黒漆塗り、長押には錺金具を付ける。
手水舎
県指定有形文化財
花崗岩造り水盤

幣拝殿







